M2Mサービス

携帯電話・PHSの電話番号は、「090」、「080」及び「070」で始まる、いわゆるOAO番号帯と呼ばれる11桁の電話番号を使用しているが、平成27年3月末時点で指定可能な電話番号の残数は070番号帯の4,420万番号のみで、今後もデータ通信を中心とした携帯電話サービスの急速な需要が拡大した場合には、平成30年頃には指定可能な電話番号が枯渇する可能性がある。
一方、あらゆる「モノ」がインターネットに接続されるIoT(Internet of Things)時代の到来に伴い、M2M(Machine to Machine)サービスの特性に応じた番号制度の必要性が切望されている。
このM2Mサービスにおいて、携帯電話ネットワークを利用する場合には、端末の位置情報や認証を行うために携帯電話番号が必要とされており、将来の番号需要の増加に対応できる新たな番号制度「M2M専用番号(020番号帯)」の導入が情報通信審議会で検討されている。
M2M専用番号(020番号帯)は平成32年には4,200万番号に達すると予測されており、M2Mサービスは、遠隔での使用状況等の監視(電気・ガス・水道のスマートメーター等)、車両関係(交通情報・ナビの提供等)、見守り・セキュリティ(ペットや子供等)など、様々な分野において発展が期待されている。
なお、020番号は一昔前に流行ったポケベルにも使用されていることを気付いている方がいらっしゃるかもしれないが、M2M専用番号はポケベルに指定されている020-4DEFHJK以外の020-「1~3及び5~9」DEFHJKの11桁の番号帯で、マシン対マシンの通信には番号の桁数は関係がないため、11桁の番号が枯渇する前に13桁まで拡張する予定なので心配はご無用である。
(データの出典) 情報通信審議会「携帯電話番号の有効利用に向けた電気通信番号に係る制度の在り方」答申(案)より