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2017/01/26

現代の三種の神器 「ビッグデータ編」

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前回(2016/11/8)このコーナーでお伝えしたように、IoT(Internet of Things)、ビックデータ、AI(人工知能)は、第4次産業革命における「三種の神器」と言われています。
前回のIoTに引き続き、今回はビッグデータにフォーカスして、現代の「三種の神器」について考えていきたいと思います。

出典:IoT・ビッグデータ・AIが新たな価値を創造するサイクル(平成28年 情報通信白書)

「ビッグデータ」とは、その名の通り「巨大なデータ」のこと。つまり、パソコン・スマホの処理速度の向上やFacebook・TwitterをはじめとしたSNSの普及に伴って日々生成蓄積される、「事業に役立つ知見を導出するための大容量のデジタルデータ」のことを指します。その特徴は、単に大容量であるだけでなく、文字・音声・写真・動画など様々な形を持った非定型のデータで、リアルタイムで生成されていることにあります。

従来のデータベース管理システムでは、データを定型化して蓄積した後に処理、分析するため、非定型で多様性に富むビッグデータを扱うことは困難とされていました。しかし、近年、ビッグデータを高速かつ簡単に分析できる技術が登場したことから、ビッグデータの活用によって、これまで予想できなかった新たなパターンや法則性が発見できることが分かってきました。

私たちの生活の中では、様々なビッグデータが活用されています。購入履歴や検索情報を基にAmazonや楽天などのECサイトで表示されるお薦め商品などは、これらの身近な活用事例の一つといえるでしょう。

これまでビッグデータの管理や分析には大きなコストが掛かるため、その活用は主に大企業が中心となっていましたが、最近では回転寿司チェーンがレーン上の寿司の鮮度や売上をICタグで管理するなど、中小企業での活用事例も増えてきており、ビッグデータへの注目度はますます高まっています。

ビッグデータには医療情報や位置情報、気象情報など、私たちの生活と密接な関わりを持つデータが大量に含まれており、これらを活用・分析することによって、新たな市場が創出されることが期待されています。近年、公共データの活用推進、すなわち「オープンデータ」の推進により、公共機関も保有するビッグデータをサービス向上等の実現に向けて、公開・活用する方向で取り組み始めています。